温州みかん
学名 Citrus Unshu 英名 mikan
みかんは果物の中でも、特に栄養価が高い。皮の白い部分に含まれるビタミンP(ビタミンPは、毛細血管浸透性因子ヘスぺリジン(permeability)と呼ばれています。柑橘類に多く含まれていて、黄色やオレンジの色をつけている物質です。ビタミンCの働きや吸収を助けます)は、動脈硬化を防ぐ効果などがあるといわれるので、ふくろやすじは実と一緒に食べたほうが栄養価的にはおすすめ。アンチエイジング効果のある、ビタミンCも豊富。
旨みとコクがあるヨコスカみかん
横須賀の「津久井浜観光農園」では、樹で完熟したみかんを楽しみに毎年大勢の観光客が訪れています。
この横須賀産みかんは、ただ糖度が高くて甘いだけなく、適度な酸味があり、旨みとコクがのっていると評判の美味しさです。近ごろは果物だけでなく、人参やトマトなどの野菜も強い甘さばかりが求められ、評価される風潮の中、昔ながらの「みかんの味」は貴重。直売所や宅配なども売切れるほどの人気です。
今年はいつもより濃厚な味に!
今年の仕上がりは、猛暑で雨も少なかった影響もあり、果実は少し小ぶり。その分、果肉が締まり味がぎゅっと詰まって濃厚です。毎年、最盛期をむかえる11月初旬に横須賀市内の小学校の給食にも登場しています。
観光農園は10月10日スタート
旬の時期が早い「早生」品種のため、今年も10月10日からスタートし、12月中にはほとんどの収穫を終えて樹を休ませ、翌年にむけて備えます。
http://www.jakanagawa.gr.jp/yokosuka-hayama/kanko/mikan.html
みかんの木、代替わり中
今年40周年を迎えたみかん畑は、みかんの木の代替わりも進んでいます。果樹は、木が若すぎると味や数の点でベテランの木に劣ることがあり、一人前になるのに数年かかります。育つのに2〜3年かかるみかんの苗を、農家が共同で育ており、代替わりもスムーズ。ちなみに、観光農園のみかん栽培農家は18戸。後継者も順調に育ち、平均年令が30代半ばの若手集団です。
おいしいみかんの見分け方
津久井浜観光農園の小林誠さんに伺いました。「実を守り、養分を届けているのがみかんの葉の役割なんです。みかんの美味しさを左右するのも、枝葉がポイント。枝に下向きにぶら下がってついていること。そして小粒なものが、実も味もしっかりしておすすめですよ」。