[大地][今月の野菜と魚たち]
オクラ
原産地 東北アフリカ
英名 okura
仏名 gombo
ネバネバ成分のムチンは、粘膜を保護する働きがあり、タンパク質の消化吸収もたすける作用がある。夏の疲れをとるにはもってこいの野菜。
大きめでやわらかい「丸おくら」
横須賀でつくっているのは「丸おくら」といい、果肉が大きくなっても硬くならない種類です。
よく見かける、断面が五角形のオクラは、長さ10cmにもなると筋張ってしまい食べられません。一方、このオクラは15cmになっても硬くならず、「やわらかくて美味しい」と評判のもの。
炎天下での収穫
たいへんな猛暑だった、今年の夏。横須賀で栽培されている野菜も、水不足や害虫、高温などで少なからず影響が出ているようです。
農家にとっても、炎天下での作業は過酷です。特にオクラは収穫のタイミングを選ぶ野菜。1日でも採りもれてしまうと、筋張って堅くなってしまう上、あとの実に影響してくるそう。暑い中でも目をはなさず、ベストな時期に収穫しているのが横須賀産のオクラづくりです。
地場産の人気とともに
横須賀産のオクラは3月に種をまき、6月〜9月末まで収穫しています。栽培がはじまったのは、10年ほど前から。数軒の農家しか栽培していない希少品ですが、京急ストアやイオンなどのスーパーでは、地場産として人気です。
生産量が増加すれば、冷凍などの加工品への利用も検討しているそうです。
作ってみました
生でも食べられるということだったので、薄切りにして鰹節とごま、醤油であえてみました。普通のおくらより肉厚ですがしゃきっとした感触でした。