メロン
Melon
学名 Cucumis melo
ドイツ語 Melone
ウリ科キュウリ属
原産地 東アフリカ
現在の西洋系メロンは、ヨーロッパからもたらされ明治初期に栽培がスタート。戦後、大きく広まった果物です。マスクメロンの特徴的な編み目は、果肉が育つときにはじけてできた「ひび」の跡がかさぶた状になったもの。これがあるものだけを、ネットメロンと呼び、果肉の色から青、赤、白の3つに分類されます。果肉の成分の8割ほどが水分で、日焼け対策に必要なビタミンCやカリウムを多く含み、利尿作用にすぐれています。
●横須賀で受け継がれている「露地メロン」
冬の大根、春のキャベツに続き、三浦半島の夏はメロンが旬を迎えます。メロンは全国的にハウス栽培が多いものの、横須賀では、直接日光を浴びて育った露地栽培のマスクメロンが多くみられます。温暖な気候と、水はけがよく有機質を豊かに含む土地に恵まれ、30年以上前から栽培されています。
●手間ひまかけて、大切に
メロンの栽培は、4月に苗を植え付けをして以降、7月初旬の出荷まで約3ヶ月はとにかく目が離せません。適切に枝や葉を整え、害虫がついていないかなど細かく観察をすることが常に求められます。繰る日も繰る日も手をかけて、見守り続けることが肝心です。
マスクメロンの命である編み目は、果肉の成長途中の約1週間で現れ、形成されます。これを美しく仕上げるために、この期間は風のあたり方にも気を配るなど熟練の術が必要です。
●変わらぬ美味しさ
多くの野菜や果物は、年々品種改良されており、毎年のように新しい品種が栽培されています。そんな中、露地メロンは横須賀の気候にぴったりとあった昔から同じ品種を作り続け、ずっと変わらぬ安定した美味しさが特徴です。手間や技術面での難しさから、メロンの栽培面積が全国的に少しずつ減少してきている分、ますます貴重品になってきています。
●取り扱い 食べる直前に冷やして
熟すまでは常温で保存し、食べる直前に数時間冷やすのがベストです。切ったものは、ラップをかけて冷蔵保存をおすすめします。