[海][今月の野菜と魚たち]
スズキ 鱸
Japanese seaperch
スズキ目スズキ亜目スズキ科スズキ属
学名 Lateolabrax japonicus (Cuvier)
出世魚
地方によって異なるようですが、関東では1年もの2年もので全長 20-30cm 程度までのものを「セイゴ」(鮬)、2、3年目以降で全長 40-60cm 程度までを「フッコ」、それ以上の大きさの通常4-5年もの以降を「スズキ」と呼んでいます。関西では「フッコ」の代わりに「ハネ」ともいいます。
*写真は12月22日に猿島の地曳網で獲れたもので、30~40㎝程でしたが、人によって「セイゴ」と呼んだり「フッコ」と呼んだりしていました。
川魚を思わせる透明感のある白身
身は血合いがほとんどない白身で、「スズキ」という和名が「すすぎ洗いしたよう
なきれいな身」に由来するとする説もあるほど。
淡白ななかに独特の風味があり、刺身でも、塩焼きでも、川魚を思わせる香りが感じられます。鮮度がよければ、あらいにしても美味。
フランス料理ではカルパッチョ、ムニエル、ポワレなどよく使われます。
猿島では味噌汁の具にもしましたが、炭で焼いて食べたほうが白身のふんわりとした味わいを堪能できました。
旬は夏と言われますが…
旬は6月~8月で、夏の白身魚の代表と言われますが、秋から初冬にかけて腹太スズキともいわれる時期も子持ちで脂が乗っていて美味しいとされています。場所によっても違うようです。郷土料理「すずきの奉書焼」が有名な島根県松江市の宍道湖は今頃が旬といいます。